未受診の理由「時間がない」

 国立社会保障・人口問題研究所(西村周三所長)は7月24日、「生活と支え合いに関する調査」の結果を公表しました。20〜64歳の人に過去1年間で必要だと思うのに医療機関を受診できなかった理由を聞くと、「行く時間がなかった」が3分の2を超え、次いで「医療費の支払いが困難」が15%となりました。

 同調査は5年に1度実施していて、「全世代対応型」の社会保障と検討する基礎資料とするため、個人の社会・経済的な活動、家族や地域とのつながり、社会保障制度の役割などに関して調査しています。有効回答数は1万千票で有効回収率は68.3%でした。

 

 過去1年間で必要であるのに医療機関を受診できなかった理由は、「行く時間がなかった」との回答が20〜64歳は67.1%、65歳以上は33.2%で、ともに最も高かったです。次に多かったのは20〜64歳は「医療費の支払いが困難」だったが、65歳以上は「通院が困難」(19.0%)でした。

 過去1年間で、家族が必要とする食料が買えなかった経験が「よくあった」とする世帯は1.6%、「時々あった」とする世帯は3.7%、「まれにあった」とする世帯は8.5%ありました。なお食費、衣服費の困窮、家賃、その他債務の滞納経験の割合は、前回に比べ若干低くなっています。

 

 20〜69歳で自分の親に経済的な支援をしている人の割合は、男性14.3%、女性10.5%で、前回と比べその割合は高くなりました。男性では40歳代が17.4%で最も高く、女性では20歳代が16.3%で最も高かったです。

 65歳以上で会話頻度が「2週間に1回以下」の割合は、夫婦のみ世帯の男性で4.1%であるのに対し、単独世帯の男性は16.7%に達しました。一方、女性の場合は夫婦のみ世帯では1.6%、単独では3.9%と低くなっています。