大学医学部定員を369名増員

 

 

 政府は7月17日、地域医療の機能強化に関する関係閣僚会議を開き、来年度の大学医学部入学定員を最大369名増員し、最大8855人とすることを決定しました。地域の医師定着に向け、都道府県と大学の工夫と協力の下で医師不足の解消をめざします。

 最大369名の内訳は、△地域の医師確保で各都道府県につき@県内大学5名以内A県外大学2名以内(@と併せ各県7名以内で増員可)、最大329名△研究医養成で各大学につき3名以内、全国最大10名△歯学部入学定員の削減を行う大学の特例で、減員数の範囲内で一定の医学部入学定員の増員(10名以内)、全国最大30名―となります。

 県内大学・県外大学合わせて7名以内の医師増員は、平成21年度補正予算(緊急経済対策)で財源措置された都道府県の地域医療再生計画に基づき、奨学金を活用して選抜枠を設け、医師定着を図る大学の入学定員増を認めます。都道府県が県外大学と相談して対策を立て、医師増員を認めるのは初めての試みです。

 研究医要請のための3名以内の定員増では、学部・大学院教育の一貫した特別コース及び奨学金を求めることなどを条件に、複数大学の連携により基礎医学や死因究明など社会的要請の強い研究医要請の拠点を形成しようとする大学の医学生を増員します。

 一方、歯科医師は過剰であるため、歯学部入学定員の減員数の範囲内で最大10名の医学部増員を認めます。

 増員期間は今後10年間で、増員数は医師養成数の将来見通しや定着状況をふまえて概ね5年おきに判断します。併せてチーム医療の推進や医師の偏在是正の対策を講じます。これらの対策を受け、各大学の医学部入学定員上限は125名となります。同23日には厚生労働省・文部科学省合同で大学と都道府県へ説明会を行いました。