高年齢出産続き出生数は減少 (人口動態)

 

 厚生労働省は6月4日、平成19年人口動態統計の概況を発表しました。高年齢出産が続くなか、出生数は減少しています。その一方で、出産可能年齢の女性がそれ以上に減ったことから出生率は1.34とわずかに上昇しました。また死因では、三人に一人ががんで死亡、そのうち男性の肺がんの増加傾向がつづいていることもわかりました。

 ここ20年ゆるやかな減少傾向を続ける出生数は、18年には6年ぶりに増加に転じましたが、19年は109万人で前年より約3千人減少しました。母の年齢別に出生数をみますと、35歳以上で増加しています。前年増加に転じた二十代前半と三十代前半は再び減少しました。第一子出生時の母の平均年齢は上昇傾向にあり、19年は29.4歳です。

 合計特殊出生率は1.34で、前年比で0.02増です。出生率増加の理由は、算出の際に分母となる出産可能な女子人口(15〜49歳の女子人口)の減少(18.3万人減)が出生数の減少(3千人減)よりも大きかったためです。女子人口が減少を続ける場合、出生率が大幅に伸びない限り、出生数が増加に転じることはありません。

 出生数から死亡数を引くと1.9万人の減少です。17年より減少が続き前年は一時増加しましたが19年は再び減少しました。婚姻件数は72万組で対前年比1.1万組減です。平均初婚年齢は夫30.1歳、妻28.3歳です。

 一方、死亡数は110.8万人で前年より2.4万人増加しています。死因別の順位は1位が悪性新生物で全死亡者の30%を占めます。心疾患16%、脳血管疾患12%、肺炎10%と続き、自殺は3%です。

 がんの死亡数を部位別にみますと、男性の死因1位は「肺」で4.8万人です。「胃」の3.3万人が続きます。死亡率の年次推移では男性の「肺」の上昇傾向は著しくなっています。女性の死因1位も「肺」ですが、1.8万人で2位の「胃」1.7万人とほぼ変わりませんでした。