日本の特異さめだつ (医療提供体制)

 

 世界各国の医療提供体制を比較した2003年版のデータがOECD(加盟30カ国)から公表されました(下表)。欧米各国に比べて日本の特異な医療提供体制が次のように浮きぼりになってきています。

(1)平均在院日数は欧米に比べて3〜5倍。

(2)病床数も人口千人当たりで2〜3倍。

(3)医師数は百床当たりでは2分の1〜3分の1と少ないが、人口当たりではそれほどの差はない。

(4)看護職員数は医師数と同じく病床当たりでは少ないが、人口当たりではほぼ欧米並みである。

(5)下表にはないが、外来についても日本は特異な状況で、患者数は2〜3倍、診察時間は2分の1〜3分の1、さらに国民1人当たり年間受診回数は欧米が申し合わせたように5〜6回であるのに対して、日本は14.4回ととびぬけて高い(2000年、OECDデータ)。

 こうした我が国の特徴は、ここ数年ほとんど変化がみられません。入院の病床数、在院日数、職員数、外来の患者数、診療時間、受診回数はそれぞれが相関しており、この3つをセットで考える必要があります。国際標準に近づけるために、いろんな方策を仕組んだのが今回の医療制度改革案だという見方もできます。

国名

平均在院日数

病床数

(人口千人当たり)

医師数

(病床百床当たり)

医師数

(人口千人当たり)

看護職員数

(病床百床当たり)

看護職員数

(人口千人当たり)

日本

36.4

14.3

13.7*

2.0*

54.0*

7.8*

ドイツ

10.9*

8.9*

37.6*

3.4

108.6*

9.7

フランス

13.4

7.7

42.5*

3.4

91.1*

7.3

イギリス

7.6

4.2

49.7*

2.2

224.0*

9.7

アメリカ

6.5

3.3

66.8*

2.3*

233.0*

7.9*

(注)*は2002年の数値(出典)「OECD Health Data 2005