依然として大きい医師の地域偏在 (立入検査)

 

 厚生労働省は1月16日、平成16年度の立入検査結果を公表しました。それによりますと医師の医療法標準数に対する適合率は83.5%で、前年度より2.2%改善して過去最高の水準となりました。しかし地域別にみますと、東日本が79.6%(前年度76.5%)、西日本が87.7%(同86.5%)となるなど、医師の地域偏在の問題はなお残っています。

 地域別に見ますと、北海道・東北が61.6%で、前年度より4.4%上昇しましたが、依然として最も低くなっています。ついで低い水準の北陸・甲信越は78.2%です。こちらも前年度より3.1%上昇しました。以下、四国80.2%、中国84.6%、九州86.8%、東海87.4%、関東89.7%、近畿93.4%の順で、近畿以外はいずれも前年度を上回りました。最高の近畿と最低の北海道・東北の格差は31.8%です。改善の傾向は見られるものの、地域格差は依然として大きくなっています。

 一方、薬剤師の適合率は89.6%で前年度より1.6%の改善です。地域別では、やはり近畿が最高で95.7%、北海道・東北が最低で83.4%です。医師ほどではありませんが地域偏在の傾向がうかがえます。

 看護師の適合率は99.1%(前年度98.8%)で、高水準をキープしています。地域差もほとんど見られませんでした。

 他方、医師の病床規模別適合率を見ますと、500床以上の病院が93.9%です。小規模になるほど減少し、100床未満の病院では80%を切ります。地域別、病床規模別の格差は以前から指摘されていますが、改善の傾向は見られるものの、いまだ道半ばの印象です。

 立入検査は医療法第25条に基づき、病院が規定された人員及び構造設備を有し、適切な管理が行われているかを検査するものです。平成16年度では、9039の病院に対し8669の病院に実施しました。実施率は95.9%でした。