電子的手法でレセプトを提供 (支払基金)

 

 社会保険診療報酬支払基金は10月31日の会見で、医療保険者に対する電子的手法によるレセプト提供の概要を説明しました。

 支払基金はこれまで、レセプト電算処理システムによって、医療機関から支払基金に電子的手法でレセプトが提供された場合でも、保険者に医療費を請求するときには、紙にプリントアウトした上でレセプトを渡していました。しかし厚生労働省の「医療制度構造改革試案」が、医療機関から保険者までのレセプトの流れをペーパーレスにする方針を示したことから、平成18年4月の請求分から毎月10日にレセプトを電子媒体で提供できるよう準備を進めます。

 電子媒体は支払基金が医療機関から受けとった電子レセプトを画像処理したものです。加えて、病名や被保険者資格など約60項目をテキストデータとして有償で提供します。保険者は電子媒体でレセプトを受けとることで、レセプトの審査や保管を効率化できます。

 また、紙で医療機関からレセプトが送られている場合も、これまで通り保険者に紙のレセプトを渡すのに加え、要求があれば画像処理したレセプトとテキストデータを有償で提供する体制を整えます。電子計算機を用いて出力するなど所定の要件を満たす電算単票紙レセプトの場合は、電子レセプトの場合と同じ18年4月の請求分から毎月10日、手書きのレセプトなどは18年7月の請求分から毎月20日に提供できるよう準備を進めます。

 電子媒体でレセプトを保険者に提供するには厚生労働省の通知改正が必要で、同省は近く通知を改正します。

 なお医療機関の電子レセプトの普及率は現在2割程度です。厚生労働省はこれを7割まで引き上げるための変換ソフトを開発中で、18年度から医療機関に導入する予定です。