社会資本の整備に関する世論調査

 

 内閣府から本年8月に公表された「社会資本の整備に関する世論調査(附帯:安全・安心に関する特別世論調査)」の結果の概要を紹介します。

 この調査は同年6月に、全国の20歳以上の男女3,000人を対象として、社会資本の整備及び安全・安心に関する国民の意識を調査したものです。有効回答数(率)は2,136人(71.2%)となっています。

 

【社会資本の整備についての要望】

 

 社会的な施設について、特に整備して欲しいと思うのは何か聞いたところ、「福祉厚生・医療関係施設(保育所、老人ホーム、デイサービスセンター、病院など)」を挙げた者の割合が最も高く、以下、「地域の道路」(27.7%)、「公園・緑地、スポーツ・レクリエーション施設など」(23.6%)、「地域の交通機関(鉄道、バスなど)」(19.3%)などの順となっています(複数回答、上位4項目)。

 

【社会資本の整備で重視する成果】

 

 今後、社会的な施設を整備していくにあたっては、どのような成果を重視して整備を進めるべきだと思うか聞いたところ、「少子高齢社会への対応」を挙げた者の割合が48.2%と最も高く、以下、「災害に対する安全性の確保」(41.2%)、「人と自然との共生」(35.4%)、「地球温暖化問題への対応」(33.9%)、「生活の快適性、利便性の向上」(33.2%)などの順となっています(複数回答、上位5項目)。

 

【今の日本は安全・安心な国か】

 

 今の日本は安全・安心な国かと聞いたところ、「そう思う」と答えた割合が39.1%と4割に満たなかった一方、「そう思わない」と答えた割合が55.9%と過半を超えています。

 「そう思わない」と答えた者(1,196人)に、その理由を聞いたところ、「少年非行、ひきこもり、自殺など社会問題が多発している」を挙げた者の割合が65.8%と最も高く、以下、「犯罪が多いなど治安が悪い」(64.0%)、「雇用や年金など経済的な見通しが立てにくい」(55.6%)、「国際政治情勢、テロ行為などで平和がおびやかされている」(51.4%)などの順となっています(複数回答、上位4項目)。

 


 

【一般的な人間関係について】

 

 一般的な人間関係について聞いたところ、「難しくなったと感じる」と答えた割合が639%と6割を超える一方、「難しくなったとは感じない」と答えた割合が28.8%と3割弱にとどまっています。

 「難しくなったと感じる」と答えた者(1,364人)に、その理由を聞いたところ、「人々のモラルの低下」を挙げた者の割合が55.6%と最も高く、以下、「地域のつながりの希薄化」(54.3%)、「人間関係を作る力の低下」(44.5%)、「核家族化」41.8%、「ビデオ、テレビゲームなどの普及」(38.8%)などの順となっています(複数回答、上位5項目)。

 

【身の回りで増えたこと】

 

 社会の安全や安心にとって懸念されることで、最近、あなたの身近で以前に比べて増えたと感じるものは何かと聞いたところ、「情緒不安定な人、すぐキレル人(怒りっぽい人)」と答えた割合が41.0%と最も高く、以下、「少年少女の非行・深夜徘徊」(32.5%)、「児童虐待、家庭内暴力」(26.1%)などの順となっています(複数回答、上位3項目)。